《begottened "s.t." (CD)》

2015.12.28 Monday

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    begottened "s.t." (CD)
    http://nothingness-webshop.com/?pid=97011130

    Nostalgia Blackrain
    Gravity Swarm Recordings

    ドゥーム・クリエイター集団CORRUPTEDのドラマーChewと、ハーシュ・エレクトロニクス若獅子GUILTY C.との両者必然とも言える暗黒邂逅ユニット『begottened』のファースト・アルバム。
    発信音(発信源?)と成るドラムセットにマイキングを施し、Chewが殴打するその異様なlowbeatをGUILTY C.が自身のエフェクター牙城からリアルタイムに過剰にサウンド・イコライジング。
    このサウンドは誤解を恐れずあえて言うならばDUBではないだろうか。
    時には70年代のリー・ペリー一連のサウンドメイクをも彷彿させるbegottenedの凶悪でプライマルな音像はまさにDUBとの既視感と言える。
    しかし、そのDUBさえも踏襲する異形のエクスペリメンタル・ダーク・ミュージックがここに解禁。

    text by 吉田ヤスシ (bonanzas)

    CORRUPTEDのドラマーChew氏と、GUILTY C.による関西アンダーグラウンドの新たなサウンド・プロジェクト「begottened」のファースト・アルバムが入荷致しました。

    関西アンダーグラウンドを長年追いかけていた方には、"CORRUPTED"に専念されていたChew氏が"CORRUPTED"以外でドラムを叩く事に衝撃を受けたのではないでしょうか。
    しかも新世代ライブ・ハーシュ・エレクトロニクス作家"GUILTY C."ことコウヘイ氏とのプロジェクトだというこれ以上ない組み合わせで大注目しておりました。
    未見ですが既に数回ライブも行っており、どういった音なのか妄想が爆発していたところに早くも届けられたファーストアルバム。

    Chew氏が叩くlowbeatを、GUILTY C.が自身のエフェクターでライブ加工&ミックスするという二人だけによるミニマムな編成ながらも、"CORRUPTED""GUILTY C."と同等な深遠さと重さを持った崇高で孤高な内容となっておりただただ感動させられます。
    一打一打叩きつけられる重いドラムの音塊に、生命体のように多彩な表情で絡みつくライブ・ハーシュ・エレクトロニクスが渾然一体となり、精神は解放され浄化される。
    全6曲とありますが、全てが終わってしまった後の何も無い世界の様な不穏な静けさから、突然爆発するハーシュ・ノイズ、どこでもない異世界のような宇宙的な展開までが入り乱れる、全体で1つのような世界観が大変素晴らしく、ぜひとも通して聴いていただきたい傑作。

    textにもございますように、音をエフェクトでリアルタイムにサウンド・イコライジングするという手法から、ダブ的要素もあり、音の冷たい無機質な響きからインダストリアル的なものも感じますので、ポスト・パンク/ニューウエーブ好きの方にも大推薦です。

    ・begottened-subsidence
    ・begottened-slave
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